母から娘へ

この物語のプロローグは、

　　　　　　　　　　　　　　　　

母から娘への　そして　娘から母への　永久の思いから始まった。　

母は　娘への　限りない愛を　　　　

そして

娘は　母への　精一杯のアリガトウを

たぶん

一生に一度しか袖を通さないであろうウエディングドレスに縫いこんでいった。


リリーン　リリーン

「はい　カンタベッラです。お電話ありがとうございます」

「あのー　母のドレスを
私のウエディングドレスに使うことはできないでしょうか？」



「え？」

「母の　父との大切な思い出のドレスと一緒に結婚式をあげたいんですけど
ご協力いただけないでしょうか？」

「え？　え？」

「あのー　　そのー」

「申し訳ございませんが
ドレスをお持ちいただいて詳しいお話をお聞かせいただけませんか
ご返答はその後でということで御了解いただけないでしょうか」





　１０人の花嫁には１０通りの　いやそれ以上の思いが込められている。
祖父への　祖母への　父への　母への　彼への　幼かったころの自分への
そして未来の自分への



思いの丈の深さの分だけ　しあわせがドレスに映るのかもしれない



そして　　
この物語のエピローグは


写真に写った花嫁の幸せに満ちた笑顔と　花婿の屈託のない笑顔と共に



未来への入口へと　　歩みはじめる。


石原　来様　珠恵様　二人の笑顔はスタッフ一同　本当に嬉しかったです。
この笑顔は一生の宝物になると信じてます。
末永くお二人がこの笑顔のままに幸せにすごされることをお祈りしています。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カンタベッラ　　　井上幹雄